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学会トピック◎第7回欧州脳卒中学会会議(ESOC2021)
tPA投与しない血栓回収療法、3度目のドロー
SWIFT DIRECT試験、非劣性示せず

スイス・ベルン大学病院のJan Gralla氏

 急性期の脳主幹動脈閉塞(LVO)に対して血栓回収療法を行う際、同治療に先立つ組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)の投与が必要であるかを検討したSWIFT DIRECT試験の結果が明らかになった。非劣性を検証する同様なデザインのランダム化比較試験で三度、血栓回収療法単独群のtPA併用群に比べた非劣性を示すことができなかった。バーチャル開催された第7回欧州脳卒中学会会議(ESOC2021、会期:9月1~3日)で、スイス・ベルン大学病院のJan Gralla氏、Urs Fischer氏らが発表した。

 複数の臨床試験の解析から、LVOに対する血栓回収療法では血流途絶時間の短い方が予後は優れることが明確になった。血栓量が多いLVOでは、tPAによる血栓溶解の血流再開への寄与度は低いとされ、tPAを投与すれば出血リスクも高まる。そこで、tPA投与をスキップして血栓回収療法に進んだ場合の有効性・安全性を検証するランダム化比較試験が、我が国のSKIP、中国のDIRECT-MTやDEVT、欧州のMR CLEAN-NO IVなど複数行われた。

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