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学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2021)
ACS患者へのDAPTは1カ月間では短い可能性
我が国で行われたSTOPDAPT-2 ACS、非劣性示せず

京都大学の渡部広俊氏

 急性冠症候群(ACS)患者に対するDAPT(抗血小板薬2剤併用療法)の期間は、1カ月間では短いようだ。我が国で行われたSTOPDAPT-2 ACS試験の結果で、欧州心臓病学会会議(ESC2021、会期:8月27~30日、バーチャル開催)で、京都大学循環器内科の渡部広俊氏らが発表した。

 我が国のガイドラインではACSで冠動脈ステントを留置した場合、DAPT期間は3~12カ月間を推奨している。近年、デバイスの改良や積極的な薬物治療の普及によって血栓リスクは抑制され、DAPT期間の短縮化が進んできた。同じグループによる先行研究STOPDAPT-2では、ACSを38%含む冠動脈ステント留置患者を対象とし、1カ月間のDAPTとその後のクロピドグレル単剤投与は標準的な12カ月間のDAPTに比べ、心血管と出血の複合イベントのリスクに関して非劣性だけでなく有意な抑制を示した。今回、血栓リスクの高いACSに対象を絞り、同様な検討が行われた。

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