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学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2021)
新規MRAがDKD患者の心血管リスクを抑制
フィネレノンの有効性を検討したFIGARO-DKDの結果

米国ミシガン大学のBertam Pitt氏

 微量~顕性アルブミン尿が出現した2型糖尿病患者に対する新規ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)フィネレノン(finerenone)の投与により、心血管イベントの発生リスクは13%有意に抑制された。いわゆる糖尿病性腎臓病(DKD)に対するフィネレノンの効果を検討したFIGARO-DKD試験の結果で、欧州心臓病学会会議(ESC2021、会期:8月27~30日、バーチャル開催)で、米国ミシガン大学のBertam Pitt氏らが発表した。

 フィネレノンはステロイド骨格を持たない新しいMRAで、ミネラルコルチコイド受容体選択性が高く、心臓にも腎臓と同程度に分布し、強い抗炎症・抗線維化作用を持つとされる。2020年に発表されたFIDELIO-DKD試験では、主にGFR区分ステージ3以上で微量~顕性アルブミン尿が出現した2型糖尿病患者を対象とし、フィネレノン投与による腎保護効果を報告した。今回のFIGARO-DKDでは、GFR区分ステージ1~2でアルブミン尿陽性という、より早期の患者も対象に含め、心血管イベントを主要評価項目として行われた。

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