日経メディカルのロゴ画像

NEWS◎通常の救急医療は危機的状況、最も有効な打開策は新規感染者数の削減
「搬送先が見つからない」東京都内で悲鳴続出

 「新型コロナ重症疑い患者の搬送先が決まるまで10時間もかかり、その間、救急車はその場に釘付けの状態が続いた」「救急患者の応需先が決まるまで50件断られた」「ようやく応需先が決まったものの、23区から遠く離れた多摩地域の医療機関だった」──。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の急増を受け、今、都内、特に23区内では救急患者の受け入れ先がなかなか決まらない。そんな現状が関係者への取材で明らかになった。実際、東京都小平市にある公立昭和病院救命救急センター担当部長の小島直樹氏は、「23区内から患者の受け入れを求められることは少なくない。先日受け入れた患者は、受け入れが決まるまで3時間かかったと救急隊から聞いた」と話す。加えて、「若年者の重症例も明らかに増えている」と言う。

 実際、東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議における最新の分析では、救急医療の東京ルールの適用件数の7日間平均は、前回の79.6件から、1月13日時点で117.1 件と急増し、最大値を更新している(図1)。今後も増加する危険性は高そうだ。ちなみに、救急医療の東京ルールとは、救急隊による5医療機関への受入要請または選定開始から20分以上経過しても搬送先が決定しない事案を指すが、前述のように、その内容は深刻度を増しているようだ。

この記事を読んでいる人におすすめ