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学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2020)
心筋ミオシン活性化薬、抗心不全作用は軽度
日本も参加した第3相試験GALACTIC-HFの結果

米国カリフォリニア大学サンフランシスコ校のJohn R. Teerlink氏

 左室駆出率が低下した慢性心不全(HFrEF)を対象としたオメカムチブメカルビル(omecamtiv mecarbil)の第3相試験、GALACTIC-HFの詳細が明らかになった。米国心臓協会学術集会(AHA2020、11月13~17日にインターネット上で開催)で、カリフォリニア大学サンフランシスコ校のJohn R. Teerlink氏らが発表した。主要評価項目である心不全イベントと心血管死亡の複合アウトカムは実薬群で有意に減少したが、相対リスク減少は9%と小幅で、心不全入院ないし心血管死亡の単独ではリスク減少は有意ではなかった。なお、top-line resultについては10月8日に、開発元のAmgenなどが既に発表している。

 オメカムチブメカルビルは、心筋ミオシンとアクチンの強固な結合の割合を高めることで心筋収縮力を増強させる、新しい機序の抗心不全薬だ。いわゆる心筋ミオシン活性化薬と位置付けられる最初の薬剤として、開発が進められていた。GALACTIC-HFは同薬の第3相試験として、日本を含む35カ国945施設が参加した二重盲検ランダム化プラセボ対照多施設共同試験として行われた。

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