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学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2020)
非1型ブルガダ心電図症例の心事故予測因子は
特発性心室細動研究会の症例登録研究から判明

関西医科大学の高木雅彦氏

 タイプ1以外のブルガダ型心電図の所見がある患者を長期間追跡した結果、失神や心室頻拍/心室細動(VT/VF)の既往がある(有症候)、V2誘導で90msを超えるwide QRSを認める、心臓電気生理学的検査(EPS)でVT/VFが誘発される──という3条件がそろっていると、心事故のリスクが高くなることが明らかになった。特発性心室細動研究会(J-IVFS)の症例登録事業から得られた知見で、関西医科大学総合医療センターの高木雅彦氏らが、インターネット上で開催された欧州心臓病学会会議(ESC2020、会期:8月29日~9月1日)で発表した。

 ブルガダ症候群との診断は、心電図上でcoved型(タイプ1ブルガダ型心電図)と呼ばれる特徴的なST上昇所見が自然発生しているか、薬物負荷などによって誘発されることが必須条件となる。一方、saddle back型心電図(タイプ2、タイプ3ブルガダ型心電図)で薬物負荷などでもcoved型が誘発されない患者は、ブルガダ症候群と確定診断されず大規模な臨床研究では除外されていたため、長期予後は不明だった。

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