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NEWS◎NPO法人が10万人のアプリデータを基に解析
COVID-19の影響で小児のワクチン接種率急減

 多くの小児科医は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による小児のワクチン接種率の低下を危惧していたが、それが実際に起こっていることがこのほど明らかになった。2019年11月以降に生まれた乳児のワクチン接種率が低下しており、かつ、2019年12月以降に1歳になった小児のワクチン接種率も減少していることが、NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」による調査で示され、5月19日に発表された。

 同会が無料提供しているアプリ「予防接種スケジューラー」の利用者のうち、予防接種実績データの自動収集に同意した2017年4月1日から2020年1月31日に出生した10万3108人の小児を対象に、ワクチンデビューの指標として小児用肺炎球菌ワクチンの1回目接種率と、1歳からのワクチン接種の指標としてMR(麻しん風しん)ワクチン1期の接種率を解析した。その結果、生後3カ月齢で接種率は、2019年10月以前に生まれた乳児では約90%だったものが、2019年11月生まれの生後3カ月齢では82%、2020年1月生まれでは74%に低下していた(図1)。通常、肺炎球菌ワクチンは、HibワクチンやB型肝炎ワクチンと同時に接種されるため、今回接種率の低下が確認された肺炎球菌ワクチン以外のワクチンの接種遅れも示唆された。

図1 小児用肺炎球菌ワクチン初回接種率( 接種率3カ月齢)
2018年度~2019年度の出生児(7万8751人)における小児用肺炎球菌ワクチン初回接種率を出生月別に解析。接種率=3カ月齢の接種日入力者/アプリ登録者。

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