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感染症情報◎チクングニア熱
デング熱と並ぶ蚊媒介性ウイルス感染症

2020/04/25

 チクングニア熱は、チクングニアウイルスにより発症する急性熱性疾患で、感染症法における4類感染症だ。発熱、発疹、全身倦怠感、リンパ節腫脹、頭痛、筋肉痛・関節痛に加え、関節炎を生じる。

 2011~2018年のチクングニア熱患者の年間届出数は20例未満だったが、2019年は東南アジアでの流行を受けてか、49例に達した。国内のチクングニア熱症例は全て輸入感染例で、国内感染はまだ認められていない。2006年以降に日本で報告された患者の渡航先は、アジア地域と太平洋諸島で約9割を占める。

 チクングニア熱は、2004年から始まったケニア東岸およびインド洋諸島での大流行を発端に、世界各地で流行した。流行地域の拡大は、それまで主な媒介蚊であったネッタイシマカだけでなく、アミノ酸変異によりヒトスジシマカの媒介能力が亢進されたことが一因とされている。

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