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学会トピック◎第23回日本心不全学会学術集会
心不全緩和ケアトレーニングHEPTが学会公認に

 日本心不全学会は10月4日までに、心不全緩和ケアトレーニングコースである「HEPT(HEart failure Palliative care Training program for comprehensive care provider)」(外部リンク)を、学会公認の緩和ケア推進委員会オフィシャルコースとして採択した。今後、学会としてHEPTの活動をサポートすることで、学会員に向けた心不全緩和ケアの普及啓発を推進する方針だ。

 HEPTは、柴田龍宏氏(久留米大学医学部内科学講座心臓・血管内科部門)ら九州心不全緩和ケア深論プロジェクトのメンバーと、大石醒悟氏(兵庫県立姫路循環器病センター循環器内科)、水野篤氏(聖路加国際病院循環器内科)らが中心となって進めている心不全緩和ケアトレーニングコース。主に循環器内科医を対象に、(1)心不全緩和ケア概論、(2)意思決定支援におけるAdvance Care Planning、(3)主な身体症状への対応、(4)心不全患者への精神ケア、(5)DNAR指示と治療の差し控えにおける臨床倫理――という5つの領域に関する知識とスキルの習得を目指し、1日の研修の中で講義とグループワークを行う。

 2018年に実施した3回のトライアルコースを経て研修内容を確立した上で、2018年11月から2019年6月にかけて全国で4回の研修を開催。各回とも医師30人程度(1回のみ医師・コメディカル合わせて50人程度)が参加した。これまでの参加者のうち129人を対象に行ったアンケートの解析では、HEPTの受講前と比較して、受講6カ月後の緩和ケア実践尺度(PCPS)、緩和ケア困難感尺度(PCDS)、知識の自己評価尺度の各項目について有意な改善が認められた。2019年10月13日には、通算で8回目となる研修が名古屋市で開催される。

 このほど、日本心不全学会の緩和ケア推進委員会がHEPTを公式プログラムとして採択したことで、2020年1月に国立循環器病研究センターでの実施が予定されている第9回、および3月に東京で開かれる第10回は、「日本心不全学会緩和ケア推進委員会オフィシャルコース」として開催される。

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