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新潟市民病院の女性医師過労自殺
遺族が安全配慮義務違反と提訴、市は争う姿勢

 新潟市民病院(新潟市中央区、写真)に勤務していた女性医師(当時37歳)が「極度の長時間労働」の結果、うつ病を発症して自殺した事案で、遺族が病院を運営する新潟市に安全配慮義務違反があったと提訴。これに対し、新潟地裁で8月1日に行われた第1回口頭弁論で市側は、因果関係が明らかでないなどと争う姿勢を示した。

 遺族は2017年11月2日、新潟市民病院が実施した労働環境改善策で、医師の自己研鑽時間を一律に労働時間から除外した点を問題視し、このままでは労働環境の是正が期待できないと労働審判に申し立てた。

 しかし、新潟市がうつ病の罹患、過労とうつ病罹患との因果関係、さらに安全配慮義務違反などの点で真正面から争ったため、和解成立の余地がなく、労働審判は不成立となった。第1回期日で労働審判は終了となり、労働審判法の規定によって自動的に提訴へと移行した。

 8月1日の第1回口頭弁論で、遺族側は改めて、女性医師が自殺に至ったのは病院を運営する市の安全配慮義務違反に当たると主張。これに対して、市側は過労と自殺との因果関係は明らかではないなどとして、争う姿勢を示した。

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