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河北医療財団「係争化はしていない。遺族と協議中」
肺癌見落としで40代女性死亡、河北健診クリニック

河北健診クリニックが入っているビル(写真中央)

 河北健診クリニック(東京都杉並区)はこのたび、40代女性が4年前に区民健診として胸部X線検査を受けた際に肺癌を疑う陰影の見落としがあったことを明らかにした。この女性は今年6月に肺癌で死亡した。本件を受け、2014年以降に肺がん検診を受診した計9424人の胸部X線写真を再読影した結果、44人に対し、同クリニックで精密検査を受診するよう案内した。
 
 日経メディカルの取材に対し、同クリニックを運営する河北医療財団広報担当者は、「今回の事案を真摯に受け止め、杉並区や医師会とともに会見を開いて公表するに至った。係争化はしておらず、ご遺族と話し合いをしている」と話している。

 この40代女性は、2005年から10回、同クリニックで胸部X線検査を受診。このうち、2014年に異常陰影の最初の見落としが発生。その後、2015年、2018年1月にも胸部X線検査を受診したが、異常陰影を見落としたという。この40代女性は、2018年4月に呼吸困難、四肢の痺れ、過呼吸で他院に救急搬送。その際に撮影された胸部単純CT画像から右下葉の異常陰影の指摘を受けた。その後、5月上旬には脳梗塞を発症。5月下旬に肺腺癌と確定診断されたが、6月下旬に死亡した。

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