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単回投与でインフルエンザ罹患期間を短縮する経口薬
新規抗インフル薬「ゾフルーザ」をどう使う?

 2月23日、抗インフルエンザウイルス薬バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ錠)の製造販売が承認された。ゾフルーザは2015年10月、従来より審査期間を短くして早期の実用化を目指す「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されており、申請から4カ月でのスピード承認となった。

 ゾフルーザはオセルタミビルリン酸塩(タミフル)と比較し、抗ウイルス効果が有意に高いことが確認されている。単回投与で済むため、患者の服薬コンプライアンスを心配する必要がない。また、既存薬とは作用機序が異なるので、タミフルをはじめとしたノイラミニダーゼ阻害剤に耐性を獲得したウイルスにも効果が期待できる。適応は、A型またはB型インフルエンザウイルス感染症で、薬価収載後、塩野義製薬から発売される。

 A型またはB型インフルエンザウイルス感染症患者を対象とした第III相臨床試験では、インフルエンザ罹患期間の短縮効果についてはゾフルーザ群(単回投与)とタミフル群(1日2回 5日間投与)で同程度であり、副作用発現率はゾフルーザ群で有意に低かった。またタミフル群と比較し治療開始1、2および4日後のインフルエンザ陽性患者の割合を有意に減少、ウイルス排出期間の短縮においてもゾフルーザ群が優越性を示した。(Open Forum Infect Dis.2017; 4(Suppl 1): S734.

図 主な抗インフルエンザ薬の作用機序(塩野義製薬プレスリリースより)

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