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画像診断報告書の確認漏れが相次ぐ
慈恵医大、画像診断所見放置で新たに2人死亡

 今年2月、画像診断の所見が共有されずに1年間放置された事例が発覚した東京慈恵会医科大学附属病院(丸毛啓史院長)は7月24日、記者会見を開き、他に2009~2015年の間に5件あったことを公表した。うち2件では、肺癌疑いの所見が放置された患者が既に死亡したことも明らかになった。

 新たに発表された事例は、50歳代男性、70歳代の男性2人と女性、80歳代男性の計5人。放置されていた期間は、4カ月から3年だった。所見は「肺癌疑い」が2例、左肺上葉の不整形結節、胃癌、胃腺癌がそれぞれ1例だった。肺癌疑いの2例は既に死亡し、残りの3人は今も同病院にて入院加療中だ。

 これらの事例については院内での調査結果と再発策をまとめ、厚生労働省関東信越厚生局、東京都、日本医療機能評価機構に報告したという。会見した院長の丸毛啓史氏は、放置例発生のたびに、オーダリング画面上への注意喚起マークの導入、検査依頼医師の確認を促す「レポート確認ボタン」の設置、検査結果確認状況の集計と診療部会議での共有など対策をとってきたと説明した。

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