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当初計画よりも約1カ月遅れて…
『抗微生物薬適正使用の手引き』を正式に公開

 厚生労働省健康局結核感染症課は6月1日、『抗微生物薬適正使用の手引き』の第一版を厚労省のウェブサイト上で公開した(PDF)。この『手引き』は昨年12月から、AMR対策アクションプランの一環として、厚生労働科学審議会感染症部会に設置された作業部会で検討されていたもの。今年3月には感染症部会が第一版案を了承していた(関連記事)が、さらに修正が加わり、当初計画よりも約1カ月遅れて正式に公開された。

 『手引き』は抗菌薬の適正使用を進めることを目的としており、第一版では外来で遭遇する急性気道感染症と急性下痢症に焦点を当て、それぞれ抗菌薬を投与すべきではないケースを具体的に紹介している。今回公開された第一版では、3月時点の第一版案から本文の一部と急性気道感染症および急性下痢症の診断フローチャートが修正されている。

 急性気道感染症の診断フローチャートでは、急性気管支炎と肺炎の鑑別で必要となる胸部レントゲン検査の位置付けを修正した。3月時点の『手引き』案では、レッドフラッグ(危険徴候)をバイタルサイン異常(体温38℃以上、脈拍数100回/分、呼吸数24回/分のいずれか1つ)、「胸部聴診所見の異常があれば肺炎を考慮し、胸部レントゲン撮影を行う」とし、これらを確認した場合には精査が必要としていた。これに対して第一版では、バイタルサイン異常(同上)と胸部聴診所見の異常のどちらかがあれば「胸部レントゲン撮影を含めて精査する」とした(図1)。

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