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学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会
糖尿病自己管理支援アプリは体重減少に有効

GlucoNoteの有効性について解説する東京大学の児玉和代氏。

 2型糖尿病患者およびその予備群の自己管理を支援するスマートフォンアプリ「GlucoNote」は、アプリの継続率は低いものの、アプリの使用を継続できた参加者では、有意に体重を減少することが分かった。第60回日本循環器学会学術集会(5月18日〜20日、開催地:名古屋市)で、東京大学大学院医学系研究科健康空間情報学講座の児玉和代氏らが発表した。

 近年、生活習慣の改善を目的としたスマートフォンアプリが多数一般公開されているが、その有効性が検証されたものはほとんどなかった。今回児玉氏らは、東京大学がNTTドコモと共同開発した2型糖尿病および予備群の自己管理支援アプリGlucoNoteの有効性について検討した。

 一般的に糖尿病患者とその予備群では、食事療法や運動療法による自己管理が指導されているが、日常生活で指導内容を順守することは難しく、思うように減量につながらないことも多い。GlucoNoteは登録した対象者の体重、血圧、空腹時血糖、食事の写真などを患者自身に記録させ、データのグラフ化と判定を行うことで食事や運動における自己管理を支援するというもの。食事の写真については、画像と料理名を登録するとカロリーなどを自動で計算、摂取量も入力する機能がある。

 対象者は2型糖尿病または糖尿病予備群と診断されたことのある日本在住の成人。体重、血圧、空腹時血糖の在宅測定データおよび食事内容について、開始時と最終時のデータの変化を分析した。アプリを公開してからの1年間(2016年3月14日〜2017年3月13日)に登録した739名のうち、体重、血圧、空腹時血糖または食事の写真の少なくとも1項目を登録した362名の測定値を解析した。

 その結果、観察期間180日以上の291名において、90日継続率は19.2%、180日継続率は12.7%となった(図1)。

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