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学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会にて「金沢宣言」が公開
若者に対する「循環器疾患の予防」の啓発を

「金沢宣言」の概要について説明する佐賀大学循環器内科の野出孝一氏。

 脳卒中心不全心筋梗塞などの循環器疾患を予防するためには、若い時期からの生活習慣改善が重要になる──。3月17日から金沢市で開催された第81回日本循環器学会学術集会の会長特別企画のシンポジウムにて、若者への循環器疾患予防の啓発推進を目標とする「金沢宣言」が公表された。座長を務めた大阪大学公衆衛生学教授の磯博康氏は「若いうちに生活習慣を改善できれば、生涯にわたって循環器疾患を予防することができる」と話した。

 循環器疾患を引き起こす動脈硬化は、不適切な食事や運動不足、喫煙といった不適切な生活習慣が原因となる。しかし東京大学循環器内科の小室一成氏は、疾病の情報を患者に周知し切れていないと説明した上で、「循環器疾患の発症を予防するための知識を普及させることが課題」と話した。

 2016年12月に日本循環器学会と日本脳卒中学会は、関連する学会と協力して『脳卒中と循環器病克服5か年計画』を公開した。同計画は今後5年間で「人材育成」「医療体制の充実」「登録事業の促進」「予防・国民への啓発」「臨床・基礎研究の強化」を進めるという方針を打ち出しており、今回発表された金沢宣言は、同計画のうちの「予防・国民への啓発」を本格化させるために出された。

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