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保育士をきっかけに保護者・家族まで感染が拡大
昨年9月に東京都の保育所で疥癬が集団発生
国立感染症研究所が経緯を報告

 2014年9月に、東京都中央区の認証保育所で疥癬集団発生が起きていたことが、国立感染症研究所の疫学調査結果の報告から明らかになった。報告者数は疑い例を含め19人だった。

 疥癬は、人の皮膚角質層に寄生するヒゼンダニ疥癬虫、Sarcoptes scabiei)により引き起こされ、皮膚病変と掻痒を主症状とし、人から人へ感染する疾患だ。医療機関や高齢者施設などで集団発生事例が増加傾向にあり、問題視されている。

 今回報告された保育所での報告者数は19人(確定例8人、疑い例11人)で、性別は男性4人、女性15人。所属別では、0歳児クラス2人、1歳児クラス6人(うち確定例3人)、2歳児クラス0人、3歳児クラス1人、4歳児クラス2人(同1人)、5歳児クラス2人、保育士1人(同1人)、保護者4人(同3人)、交流保育児1人であった。

 症状は、掻痒感が17人、皮疹が19人(体幹と手の両方10人、体幹のみ8人、その他1人)に認められた。

 2014年6月中旬(第25週)に初発例が発症し、7月末(第31週)から他の症例が持続的に発生した(図1)。9月15~28日(第38~39週)にかけてピークがみられたが、これは保育所で実施した一斉健診によって疑い例の多くが発見されたことによるもの。その後、10月5日(第40週)を最後に症例の発生は報告されていない。

 なお、通所園児は0~4歳児各7人、5歳児6人の計41人。職員数は、保育士7人、栄養士2人、その他子育てサポート員が10人だった。

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