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2015年度介護報酬改定の報酬単価が明らかに《2》
介護職員処遇改善加算に最上位ランクを新設
全体では月1万2000円の賃金アップ効果

 2015年度介護報酬改定では、介護職員処遇改善加算の上積み分としてプラス1.65%が充てられている。現行の加算の仕組みを維持しつつ、さらなる介護職員の資質向上や雇用管理・労働環境の改善に取り組んだ介護事業所を評価する加算を設けた。

 現行の処遇改善加算は(I)~(III)の3種類。2015年度介護報酬改定では新たに最上位のランクを設け、「介護職員処遇改善加算(I)」とした。従来の(I)~(III)は(II)~(IV)に相当する。算定要件は以下の(1)~(4)の要件をすべて満たした場合。

 (1)介護職員の任用の際における職責または職務内容などの要件(介護職員の賃金に関するものを含む)を定めていること
 (2)(1)の要件を書面で作成し、すべての介護職員に周知していること
 (3)介護職員の資質向上の支援に関する計画を策定し、研修の実施または研修の機会を確保していること
 (4)(3)について、すべての介護職員に周知していること

 (1)と(2)は以前の介護職員処遇改善交付金制度の「キャリアパス要件I」、(3)と(4)は従来の「キャリアパス要件II」に該当する。以前の加算(I)は要件Iか要件IIのいずれかを満たせば算定できた。新しい加算(I)を算定するには、両方の要件を満たす必要がある。

対象は引き続き介護職員だけ
 介護職員処遇改善加算を算定するには、各月の介護報酬総単位数に各サービス別の人件費率などを配慮した加算率を乗じ、さらに地域区分に応じた1単位の報酬単価を乗じた見込み額を介護事業者が試算し、それを上回る賃金改善策および賃金以外の処遇改善策を「介護職員処遇改善計画書」に記載し、都道府県に提出する必要がある。サービス別の加算率は表1の通り。

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