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国家戦略特区の区域計画で個別化医療実現に向けた議論受け
国立がん研究センターがIVRセンターを開設
癌治療領域におけるIVR治療のエビデンス集積を目指す

国立がん研究センター中央病院IVRセンター長の荒井保明氏。

 国立がん研究センターは12月10日、中央病院(東京都中央区)にIVRインターベンショナル・ラジオロジー)センターを開設したこと を発表した。癌治療に特化した施設として、他院からの紹介患者も受け入れる。

 IVRとは、X線やMRI、CTなどの画像診断装置を確認しながらカテーテルなどで行う血管内治療のこと。小さな切開部位で治療ができるため、循環器領域を中心に注目が集まっている。

 国内にもIVRセンターを持つ医療機関は複数あるが、欧米に比べてIVRの認知度はまだ低い。国立がん研究センター中央病院では、これまでにも癌患者に対するIVRを年間4000件実施してきたが、原則として同病院の患者のみを対象としていた。

 こうした背景から、「国内では特に癌治療や症状緩和にIVRを十分に活用できていないと感じている。IVRによる治療のメリットをより広める必要性も感じており、センターを開設することとなった」とIVRセンター長に就任した国立がん研究センター中央病院長の荒井保明氏は説明した。

 加えて、他のIVRセンターと情報共有を図りながら臨床試験の困難な緩和医療でのIVRのエビデンスを集積し、世界に向けて多くの情報を発信し、IVRによる癌治療や緩和ケアの国内普及を目指すという。

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