
日本大腸肛門病学会による『肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版』(南江堂)、amazon.co.jpでの購入はこちら
日本大腸肛門病学会が『肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版』(南江堂、2014年11月)をまとめた(右写真)。
プライマリ・ケアでも頻度の高い3大肛門疾患「痔核・痔瘻・裂肛」について、概念や病態、診断、治療、予後などを分かりやすく解説。肛門科専門医だけでなく、広く一般の内科医・外科医を対象とした。肛門疾患領域で診療ガイドラインが作成されるのは国内で初めてのことだ。
ガイドライン作成委員会の委員長を務めた東京山手メディカルセンター(東京都新宿区)大腸肛門病センター長の佐原力三郎氏は、「痔核、痔瘻、裂肛は『肛門にできる疾患』という共通点があるが、病態は全く異なる。ガイドラインは各疾患で基礎的な背景から診断、治療法などまで一通り主な部分を説明しているので、診療デスクの上に置いて活用していただきたい」と語る。
今回のガイドラインは、痔核、痔瘻、裂肛のそれぞれにクリニカル・クエスチョン(CQ)を10個挙げ、それに対してステートメントや推奨度、解説を述べる形式となっている。痔核、痔瘻のクリニカル・クエスチョンは表1、表2の通り。