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理研の調査報告書で明らかに
STAP細胞論文、3年間の実験ノートは2冊だけ

会見で謝罪する理研の川合眞紀研究担当理事(左から2番目)ら。

 STAP細胞論文について、実験ノートや試料の管理が極めてずさんだったことが判明した。2014年4月1日、理研が所内に設置した調査委員会(委員長は理研の石井俊輔上席研究員)による最終的な調査報告書を公表し、明らかになった。

 調査報告書によれば、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の小保方晴子研究ユニットリーダー(RUL)から調査委員会に提出された実験ノートは2冊のみ。提出は、2014年3月19日に理研職員立会いの下行われたという。表紙の記載から、1冊のノートは2010年10月から2012年7月のもの、もう1冊は2012年7月以降のものとされている。

 ただし、「日付が入っていないものがかなり多い」(調査委員会委員の理化学研究所眞貝洋一主任研究員)。その上、「内容が非常に断片的で、論文に掲載された画像データの由来などについて、実験ノートではフォローできない。これまで幾人もの研究者を育成してきたが、こうしたノートを見た経験はない」(調査委員会委員長の石井俊輔上席研究員)ほどのレベルだという。ただ、石井上席研究員は「他人からは分からなくとも、本人の頭の中にある情報を加えて理解できるということもある」と擁護する姿勢も示した。

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