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バルサルタンの広告が虚偽・誇大広告に当たると判断
厚労省が薬事法違反の疑いでノバ社を刑事告発

 厚生労働省は1月9日、ノバルティス ファーマ社に薬事法違反の疑いがあるとして、東京地方検察庁に告発状を提出した。2011~12年にノバ社が東京慈恵医大のJikei Heart StudyJHS)、京都府立医大のKYOTO HEART StudyKHS)の結果を載せた資材を用いて、バルサルタン(商品名ディオバン)の広告を行ったことが、薬事法で禁止されている虚偽・誇大広告に当たる疑いがあるとしている。

 KHS論文は昨年2月、JHS論文は昨年9月にそれぞれ撤回された。いずれの研究でも、イベント数や血圧値などで人為的なデータ操作が確認されている(関連記事:KYOTO HEART Studyのデータ操作が明らかにJikei Heart Studyでも血圧値に人為的なデータ操作)。

 薬事法第66条第1項では、医薬品の効能や効果などについて虚偽または誇大な記事を広告することを禁止している。違反した場合は2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処される。

 ノバ社は「事態を極めて重く受け止め、これまでと同様に今後も当局に全面的に協力していく」とコメントしている。

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