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厚労省は「全国的な不足は起きない」というけれど…
依然として解消されない風疹のワクチン不足
小児の2期目の接種を遅らせる医療機関も

 「現場では既に需給が逼迫している。一部の医療機関は成人への接種はおろか、小児の2期目の接種も遅らせているのが現状だ」――。風疹の大流行で、風疹含有ワクチンの品薄感が強まっている。厚生労働省は、前倒し出荷や増産などの対応で全国的にワクチン不足が起きることはないと想定するが、医療現場の危機感は高まるばかりだ。

 国立感染症研究所によると、2013年の風疹累積報告数は第27週で1万2469人。報告数は第19~22週の1週当たり800人台をピークとして減少傾向にあるものの、愛知県や福岡県などでは、報告数が増加しており、依然として流行が続いているのが現状だ。

一転した厚労省のワクチン需給想定
 今年春、流行の中心である成人男女への風疹含有ワクチンの接種に地方自治体が次々と助成を開始した。それに伴い任意で接種を受ける成人が急増。従来、年間約30万回だった任意接種数は、2013年4月に約9万回、5月に約32万回、6月に約36万回に達した。

 接種の急増を受けて厚労省は6月14日、安定供給の目途が付くまでの間、定期接種の対象者に加え、妊婦の周囲の人や妊娠希望者、妊娠する可能性の高い人のうち、抗体価が十分であると確認できない人に優先して接種を実施するよう、課長通知を発出(健感発0614第1号)。合わせて、1月当たり約35万回程度の接種者数の水準が続いた場合、8月末にもワクチンが足りなくなるとの想定を発表し、医療現場に不安が広がった。

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