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療養病床や精神病床、施設でも…
急増するインスリン注入器用針による針刺し
安全装置付の針の導入も進まず

「インスリン注入器用針のリキャップ時や、使用済みの針を病院や薬局に届ける際に針刺しするケースがある」と話す横浜市大感染制御部の満田年宏氏。

 「自己注射による医療従事者の針刺しが増えている」――。職業感染制御研究会(代表:東大病院感染制御部の森屋恭爾氏)は7月16日、報道関係者向けに「医療現場における血液・体液曝露の危機的状況と課題」をテーマとする講演会を開催し、同研究会幹事で横浜市大感染制御部部長の満田年宏氏らが実情を訴えた。

 職業感染制御研究会が実施している医療従事者の針刺し切創・血液体液曝露に関する全国調査(エピネット日本版サーベイランス)によると、現在の一般病床における針刺し件数は100床当たり6.4件で、全国の一般病床数から算出される針刺し件数は約5万件。

 その他の病床や在宅、施設も含めると、針刺し件数は年間19~20万件と推定される。2000年は年間40~45万件と推定されていたことから、国内の針刺し件数は減少傾向にある。中でも、安全装置の導入が進んでいる翼状針による針刺しが大幅に減少しているほか、静脈留置針も近年減少傾向に転じた(図1)。

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