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環境省、青森・山梨・長崎の甲状腺検査の速報値を公表
福島県民の甲状腺有所見率は「他県とほぼ同等」

 環境省は3月8日、青森、山梨、長崎の3県で行った甲状腺検査で、56.6%に5.0mm以下の結節や20.0mm以下の嚢胞が認められたと発表した。福島第一原子力発電所の事故後に福島県が行っている甲状腺検査で約40%にこうした所見が認められていることから、環境省が県外での検査を進めていた。検査結果を受け、環境省は「福島県民の有所見率は他県とほぼ同等という結果が得られた」とコメントしている。

 検査は環境省の委託を受け、日本乳腺甲状腺超音波医学会が実施した。対象は3~18歳で、青森県弘前市、山梨県甲府市、長崎県長崎市に住む計4365人。検査には福島県の県民健康管理調査と同じ超音波機器を用い、日本甲状腺学会、日本甲状腺外科学会、日本超音波医学会(体表・総合)、日本内分泌外科学会、日本内分泌学会の専門医資格を有する医師、これらの専門医の指導・助言を受けた医師、または超音波医学会が認定する超音波検査士(体表臓器)の資格を有する臨床検査技師などが検査を行った。

 検査の結果、結節や嚢胞を認めないA1判定が42.4%(1852人)、5.0mm以下の結節や20.0mm以下の嚢胞を認めたA2判定が56.6%(2469人)、5.1mm以上の結節や20.1mm以上の嚢胞を認めたB判定が1.0%(44人)だった(表1)。直ちに二次検査を要するC判定は0人だった。

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