ノバルティス ファーマは2月28日、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)阻害薬のビルダグリプチン(商品名エクア)の効能・効果を「2型糖尿病」に変更する一部変更承認を取得したと発表した。2型糖尿病患者に対して、保険診療でビルダグリプチンを使用する場合、これまでは単剤、もしくはSU薬との併用でしか処方できなかったが、今後は単剤での処方はもちろん、全ての経口血糖降下薬およびインスリン製剤との併用が可能になる。
2型糖尿病は、単剤では血糖コントロールが難しい例が少なくなく、しばしば作用機序の異なる複数の糖尿病薬が併用される。わが国では現在、6種類のDPP4阻害薬が発売されているが、開発を担当する製薬企業によって実施した臨床試験が異なるため、結果的に、保険診療上、併用できる薬剤が異なっている(表1)。各社は、発売後に改めて臨床試験を行い、併用できる糖尿病薬の数を少しずつ拡大していた。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。