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止まらない風疹の流行、西日本から東日本に拡大
先天性風疹症候群が昨秋以降6例も

 風疹の流行が止まらない。昨春、西日本を中心に流行し始めた風疹は、その後、東京都を中心とする首都圏にも流行が伝播し、昨年1年間の報告数は2353人に達した。それに伴い、懸念されていた先天性風疹症候群CRS)も、「昨秋から今年の第2週までに、兵庫県から2人、香川県から1人、埼玉県から1人、大阪府から2人報告された」と、国立感染症研究所感染症情報センター室長(第三室)の多屋馨子氏は話す。

 CRSは、妊娠中に母胎が風疹ウイルスに感染した場合に出生児に生じることがある障害で、特に妊娠初期に感染した場合にリスクが高い。風疹は、不顕性感染が15%程度と高く、母親が無症状でもCRSを生じることがある。CRSでは、白内障または先天性緑内障、先天性心疾患、難聴、色素性網膜症などが生じる。

 多屋氏は、「今後、東京都を中心とした東日本でも、CRSの報告数が増加する危険性が高い」と懸念する。風疹の2013年第2週の報告数は59人と、例年の報告数を大きく上回っている。この59人のうち、最も報告数が多いのが東京都(26人)で、埼玉県(9人)、神奈川県(7人)、千葉県(5人)が後に続いている。

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