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医師が大量辞職した国保旭中央病院は圏外へダウン
マッチング中間結果ランキング、東京医科歯科大と国際医療研究センターの強さ光る

 医師臨床研修マッチング協議会は9月28日、「医師臨床研修マッチング」の中間結果を公表した。編集部では今回も、中間公表の結果を再集計し、医学部6年生が1位希望とした順にランキングした結果をお届けする。
 
 東京医科歯科大と東大が毎年1位争いを行う大学病院のランキングでは、今年は東京医科歯科大が唯一1位志望者が100人を超え、1位を制した。順位を20ランク以上大きく上げたのは、埼玉医大(65位→36位)、福岡大(37位→13位)、富山大(65位→42位)、山口大(71位→51位)の4大学。中でも埼玉医大と富山大は、2010年と2011年でいずれも下位に位置しており、この1年で大きく順位を伸ばした形だ。福岡大と山口大については、2010年と同等の順位に戻った。

 一方、順位が20ランク以上ダウンしたのは徳島大(27位→71位)、熊本大(15位→48位)、滋賀医大(30位→54位)、順天堂大(19位→39位)の4大学。特に順天堂大はここ数年順位が低落傾向にあり、今後の動向が注目される(2009年3位→2010年20位→2011年19位→2012年39位)。

 また、福島第一原発の問題が依然として収束していない福島県では、福島県立医大の1位志望者数が5人増の18人(71位→63位)。中間結果を見る限りでは、原発事故は影響していないといえそうだ。

 市中病院のランキングでは、3年連続首位の国立国際医療研究センターをはじめ、トップ20病院のうち17病院が昨年と同じ顔ぶれになった。20位以下の病院も、そのほとんどが毎年20人以上の1位志望者を集めてランキングに顔を出す常連だ。中での順位には変動が多少あるものの、これらの病院は医学生の人気を確たるものにしている。

 昨年トップ20に入っていながら、今年の1位志望者が20人を割り込んだのは、国保旭中央病院(千葉県旭市、32人〔12位〕→16人)、東京都立多摩総合医療センター(東京都府中市、28人〔17位〕→12人)、大阪市立総合医療センター(大阪市都島区、26人〔19位〕→17人)の3病院。定員の32人を大きく割り込んだ国保旭中央病院については、今年4月の報道で、1年間に14人の医師が辞職し、救急の受け入れが制限されたことが明らかになっている。その影響がこのようなところにも表れているのかもしれない。また、多摩総合医療センターは、研修に定評のあった旧・都立府中病院が2010年3月に移転して改称した病院。移転によって、研修に影響があったのかどうかが気になるところだ。

 なお、東日本大震災で特に大きな被害を受けた東北地方の医療機関のうち、石巻赤十字病院では12人の定員に12人の1位志望者が集まった。

 大学病院、市中病院のそれぞれのランキングは、以下に掲載した。

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