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継承に向けた計画書を地域医療振興協会が提出
日大練馬病院の継承、4月の常勤医は120人から70人に

 地域医療振興協会は3月13日、今年4月に日大から運営を引き継ぐ練馬光が丘病院(一般病床342床)の継承に向けた事前相談計画書を東京都に提出した(関連記事)。練馬区によると、4月1日の開設時点で協会が確保した医師数は常勤70人、非常勤40人。日大練馬光が丘病院の常勤121人、非常勤48人(いずれも昨年12月末時点)を大きく下回った。看護師も、日大練馬光が丘病院の約280人(同)より大幅に少ない180人となった。

 各診療科の医師数は公表していないが、小児科は常勤医9人と非常勤医7人、産婦人科は常勤医2人と非常勤2人体制で運営するという。日大練馬光が丘病院では、小児科の常勤医が15人、産婦人科の常勤医が5人おり、新病院ではともに減員となる。また耳鼻咽喉科、血液内科、精神神経科、病理診断科については、当面は非常勤医での対応となる。

 計画書の提出を受けて練馬区は3月14日、区議会の医療・高齢者等特別委員会に報告した。しかし委員からは「後継法人を選定する際、小児、周産期医療を手掛けることを条件としていたはずだが、これでは小児科医も産科医も足りないのではないか」など、スタッフ確保に関して不安の声が上がった。これに対して区は「産婦人科では当面、妊娠32週までの妊婦を診る。出産の受け入れは夏以降に始める」と説明した。

 区によると、新病院では外来は1日800件を見込み、4月1日から救急告示病院として救急患者を受け入れる考えだ。指定に一定条件が課される二次救急医療についても申請しているが、「二次救急の受け入れ開始時期は未定」と練馬区地域医療課長の新山博己氏は説明した。

 また、引き継ぎの時点で入院患者を一時的に減らすが、その後徐々に増やしていくという。「新しい病院として運営を始めてみないと分からないが、342床を稼働させるのは早くて3カ月後になるだろう。入院稼働率は80%を目指す」(新山氏)としている。

 事前相談計画書は、病院の運営法人が変わる際、病院の規模・機能をそのまま引き継ぐ“継承”の形で開設するときに提出するもの。一時的に減らした病床の稼働を元のレベルに戻すまでのスケジュールやスタッフの確保策、引き継ぎの予定などを記載する。協会は当初、昨年11月までに計画書を提出するとしていたが、スタッフの確保や引き継ぎが進まず、提出が遅れた。

 計画書の提出を受け、許可権限を持つ東京都は継承の可否を判断する。その後、協会が開設許可申請と使用許可申請を行い、都の許可を経て練馬光が丘病院の運営が協会に継承される。

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