日経メディカルのロゴ画像

切り替え前後は特に注意
HbA1cが日常診療でも+0.4%、今年4月からNGSP値の表記に
特定健診・特定保健指導は2013年3月まではJDS値を使用

図1 患者への周知のためのパンフレット *画像クリックで拡大します。

 日本糖尿病学会は1月20日、HbA1cの表記について、今年4月から国際標準に対応する方法を確定したと発表。学術論文などでの表記変更に続き、4月以降、HbA1cは日常診療でも(国際標準である)NGSP値で表記することとした。ほとんどのケースでこれまで日本で使われてきたJDS値に0.4ポイントを加えた値となる。当面の間はJDS値も併記する。

 特定健診特定保健指導ではシステム変更や指導上の問題を避けるため、2013年3月まではJDS値のみを使用することとする。13年4月以降の取り扱いは関係者間で協議するという。

 日本ではこれまで、HbA1cの測定値表記にはJDS(Japan Diabetes Society)値が使われてきた。しかし日本以外のほとんどの国がNGSP(National Glycohemoglobin Standardization Program)値を使っており、NGSP値が事実上の国際標準となっている。HbA1cは、同じ検体を測定してもJDS値とNGSP値で値が異なり、JDS値の方が約0.4ポイント小さくなる。

 世界各国で糖尿病に関する研究や治療薬開発が進められる中、海外の情報を誤って判断したり、(HbA1cが低く表記される)日本発の情報に対して海外からの不信感を招く可能性が指摘されていた。このため、日本糖尿病学会などは07年以降、日本におけるHbA1c測定値の表記を国際標準とそろえるための検討を進めてきた。

 10年7月には、HbA1c(JDS)に0.4ポイント加えた値を「国際標準値」と称し、NGSP値に相当する測定値(NGSP相当値)として、学術論文や学会発表などで先行して使うこととした。

この記事を読んでいる人におすすめ