5月18~19日に愛知県名古屋市で開催された日本神経学会にて、パーキンソン病治療ガイドラインの改訂内容が解説された。同ガイドラインは2002年に作られ、2011年4月に改訂。東北大神経内科准教授の武田篤氏が、早期・進行期におけるパーキンソン病と幻覚・妄想の治療に関するポイントを説明した。
早期パーキンソン病の治療について2002年度版では、70歳以下および認知症のない場合はドーパミン受容体刺激薬のドパミンアゴニストから治療を開始し、どちらかが当てはまる場合は不足したドーパミンを補うL-ドパから治療を開始するとされていた。
一方、2011年版では、認知症を発症している場合や70~75歳以上の高齢者、症状が重かったり転倒のリスクが高い場合などには、L-ドパで治療を開始し、それ以外では、ドパミンアゴニストで治療を開始すると変更された(図1)。
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