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10分でできる宇宙医学実験、JAXAがアイデア募集
宇宙空間での骨量減少はビスフォスフォネートで予防?

2011年5月からISSに滞在する予定の古川聡氏。東大医学部附属病院第1外科に勤務、消化器外科の臨床及び研究に従事。2001年1月に宇宙飛行士として認定を受ける。(写真出典:JAXA/GCTC)

 「あなたの考えた宇宙医学実験、宇宙飛行士の古川聡医師が『きぼう』で実現します!」――宇宙航空研究開発機構JAXA)は、今「宇宙医学にチャレンジ!」プロジェクトを進めている。

 国際宇宙ステーションISS)第28次/第29次長期滞在クルーのフライトエンジニアである古川氏は、2011年5月から約6カ月、長期滞在する予定。中でも日本が計画から製作までを行った有人実験モジュール「きぼう」では、宇宙医学に関する実験を行っている。その実験のいくつかは、過去にISS長期滞在クルーだった若田光一氏や野口聡一氏からの継続実験もある。

 そこで今回JAXAは、そういった本格的な医学実験以外に、アイデアを一般から広く募集している。「宇宙医学にチャレンジ!」で実施する医学実験は、「きぼう」内部に新たな実験機材を運び込んだり、リアルタイムに指示を出すような実験はできないが、2mのメジャー、宇宙空間用体重計、聴診器、パルスオキシメーター、USBカメラなどの道具を利用できる。ISS滞在中は毎日分刻みのスケジュールで行動が決まっているため、実験に使える時間は1件あたり10分程度。5~6件の実施を予定している。

 「宇宙に長期滞在する医師は日本人で初。本格的な宇宙医学の実験以外にも、広く一般から実験アイデアを募集し、『きぼう』で実施しようという新しい試みを計画した」とJAXA有人宇宙環境利用ミッション本部の荒木秀二氏は話す。なお、過去に宇宙へ行った医師の向井千秋氏は、14日間の短期滞在だった。

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