わが国でも新型インフルエンザ感染による重症例が相次いでいるが、九州保健福祉大学薬学部感染症治療学教授の佐藤圭創氏は、その重症化を防ぐ手段として、マクロライド系抗生物質の投与が有効である可能性が高いことを、9月8日に都内で行われたプレス向け勉強会で明らかにした。
インフルエンザの病態は、(1)インフルエンザウイルスによるもの、(2)細菌性肺炎などの2次感染によるもの、(3)感染により引き起こされる宿主の過剰な免疫反応によるもの──の三つの因子から形成されている。佐藤氏は、「中でも宿主の過剰な免疫反応が重症化に最も関与しており、これをいかに制御するかが重要だ」と語った。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。