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2010年度臨床研修の施設数が初めて減少
2010年度の医師臨床研修の実施体制の概要を発表

 厚生労働省は、2010年度の医師臨床研修の実施体制の概要を発表した。

 10年度の体制は、今年5月に大幅に改正された初期臨床研修制度を受けたものとなる。主な改正ポイントは、(1)研修の質の向上のため臨床研修病院の指定基準を厳しくする、(2)医師の地域偏在解消や大学の医局派遣機能の復活などを目指して募集定員を見直す、(3)研修の必修科目を減らして各病院の研修プログラム作成の自由度を高める―など。

 2010年度の臨床研修実施施設は1051施設(臨床研修病院940施設、大学病院111施設)で、09年度の1114病院に比べて63病院減少した。04年に医師臨床研修制度が導入された当時は927施設でその後年々増加していたが、初めて減少した。

 募集定員は1万683人となり、前年度より765人(6.7%)減少。2008年度の1万1722人をピークに2年連続の減少となり、募集定員の総数と実際の研修希望者との差はやや縮まった。制度変更の施行通知に従って計算すると募集定員は9678人になるところを、病院や地域の実情を加味した激変緩和措置があるため、減少数が抑えられた形だ。

 制度改正では、地域偏在解消のために都道府県別に研修医の募集定員の上限が設けられた。都市部の6都府県(東京、神奈川、愛知、京都、大阪、福岡)以外の合計募集定員数の割合は60.3%となり、前年度比1.6%増にとどまった。04年の制度導入時は6都府県の定員の割合が42.3%、その他の道県が57.7%で、その後もその割合は大きく変わらなかったが、来年度は初めて6都府県以外が60%を超える。 

 また、全体に占める大学病院と臨床研修病院の募集定員の比率は、それぞれ46.5%と53.5%。前年度と大きくは変わらないが、制度導入以降、年々減少していた大学病院の定員割合が下げ止まった。ただし、都市部の6都府県以外の道県で見ると、制度導入以降初めて、大学病院の募集定員の割合がわずかだが上昇した。09年度は大学病院43.1%、臨床研修病院56.9%だったのが、2010年度は、44.0%、56.0%になる。

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