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高血圧の日常診療
保険点数が付いた24時間血圧測定にメリットはあるか
血圧の変動パターンの把握に有効

「ABPMから得られる情報は多く、非常に役立っている」と話す、黒田内科・循環器科院長の黒田敏男氏。

 「思い切って導入して良かった。夜間から早朝にかけて血圧が高いと分かった患者に、朝に服用していた薬を夕食後に服用するように指導したところ、コントロールが劇的に良くなった」と話すのは、この4月に自由行動下血圧測定(ambulatory blood pressure monitoring:ABPM)を診療に取り入れた黒田内科・循環器科(宇都宮市)院長の黒田敏男氏だ。

 黒田氏は、以前から家庭血圧計を使用した高血圧治療に積極的に取り組んできた。これまでは、初診の患者には数週間、家庭血圧を測ってもらっていたが、現在ではABPM1回の実施に変更している。

 このABPMに、今年4月の診療報酬改定で、「24時間血圧計の使用(ABPM)基準に対するガイドライン」に準拠して使用するという条件付きで、200点が付いた。同ガイドラインでは、ABPMの適応について表1のようにまとめている。

表1 24時間自由行動下血圧測定(ABPM)の適応

 ABPMはルーチンに行う検査ではない。以下のような高血圧患者が良い適応である。また夜間血圧の評価はABPMによってのみ可能である。
1)診察室あるいは家庭での血圧が大きく変動する場合
2)白衣高血圧が疑われる場合(外来血圧値と臓器障害の程度が乖離)
3)薬物治療抵抗性の高血圧の場合
4)降圧薬投与中に低血圧を示唆する徴候がみられる場合
5)早朝に高血圧を示す場合

(出典:「24時間血圧計の使用(ABPM)基準に関するガイドライン」2000年)

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