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「5分ルールには根拠がない」中医協で医師委員が指摘
調査データに疑義、厚労省が謝罪するシーンも

 「外来管理加算の5分という数字が、なぜ出てきたのか分からない」――。

 7月9日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)の総会で、医師委員の藤原淳氏(日本医師会常任理事)は、憤慨した様子でこう話した。藤原氏は、この4月に中医協委員に就任したばかりで、今春の診療報酬改定に向けた中医協での議論には参加していない。

 藤原氏が指摘したのは、「5分ルール」と呼ばれる外来管理加算の算定要件のこと。今春の診療報酬改定により、再診料の外来管理加算は「丁寧な問診と詳細な身体診察などを行い、概ね5分の診察時間を超えた場合」に算定できることになった(関連記事:外来管理加算「5分ルール」に大ブーイング)。

 藤原氏は、冒頭の発言に続き、5分ルールが決められた経緯に疑義があること、この算定要件が現場に混乱をもたらしていることを指摘し、この算定要件の見直しに向けて再度中医協で議論を行うように要請した。同氏がこの発言をしたのは、総会の終盤。この日は特に大きな議論もなく、平穏に終わりそうな雰囲気だっただけに、会場からは一時どよめきが起こった。

「5分」は、診察時間ではなく診療時間だった?
 藤原氏が指摘した疑義は、(1)「5分」の根拠となった調査データが不正流用に基づくものであったこと、(2)議論の途中で「診療」時間と「診察」時間が混同されたこと――の2点。

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