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終末期医療
「胃瘻や人工呼吸器は希望しない」が9割超
国立長寿医療センターの「事前指示書」調査で明らかに

国立長寿医療センターの三浦久幸氏

 自分が終末期を迎えても、胃瘻や人工呼吸器は着けないでほしい――。そう考える患者が9割を超えていることが、国立長寿医療センターの調べで明らかになった。

 この調査は、国立長寿医療センター病院に外来通院中の患者が提出した「私の医療に対する希望(終末期になったとき)」という書類の内容を集計したもの。胃瘻や人工呼吸器は希望が少ない一方で、点滴については3割の患者が希望しており、処置の種類によって希望する患者の割合が異なることも分かった。6月19日から千葉県で開催された第50回日本老年医学会学術集会で、国立長寿医療センター第1外来総合診療科医長の三浦久幸氏が発表した。

 同院では昨年5月から、終末期に患者本人の意思をできるだけ尊重したいとの考えから、元気なうちに希望者に上記の書類(いわゆる「終末期の事前指示書」)を記入させ、それを院内で保管するという試みを始めている(関連記事:2007.5.23「長寿医療センターが終末期の事前指示書作成」)。この「事前指示書」は、本人が終末期に意思疎通困難になったときに取り出し、その内容を参考にしながら、医療者と家族等の代理人とで治療方針を検討する考えるという仕組みだ。

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