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日本アレルギー学会より
テオフィリン痙攣になぜ季節性?
熱性痙攣と混同されている可能性も(6/27訂正)

 テオフィリン痙攣の発症には不可解な季節性があり、テオフィリン痙攣と診断された症例の中に、熱性痙攣やインフルエンザ脳症の患者が含まれている可能性が示唆される―。こんな調査結果を、第20回日本アレルギー学会春季臨床大会で、埼玉医大小児科の小田嶋安平氏らのグループが発表した。

 小田嶋氏らは、テオフィリン製剤を製造販売している2社(田辺三菱製薬、エーザイ)に報告されたテオフィリン痙攣の症例(334例)と、2006年に埼玉医大小児科の時間外外来を受診して熱性痙攣と診断された269例を、月別に比較検討した。テオフィリン痙攣の334例は1987年10月~2004年4月に報告されたもので、このうち経口薬は255例、静注薬は79例。

 334例のうち発症月が明らかだった234例と熱性痙攣269例の季節分布を見たところ、テオフィリン投与中の痙攣、熱性痙攣は、ともに5~6月、12~1月に多く、8~9月に少ない傾向が見られ、季節分布はほぼ一致していた(図1)。熱性痙攣の原因は不明とされているが、図のように季節性があることが知られており、何らかのウイルスが関与する可能性が指摘されている。一方、テオフィリンは、長期管理薬として使用する薬剤。にもかかわらず、はっきりとした季節性が確認された。

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