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日本アレルギー学会より
乳児の食物アレルギー、除去食は早く始めるほど有効
6カ月以内に治療開始で耐性獲得に大きな差

 食物アレルギーFA)が関与するアトピー性皮膚炎の乳児では、原因食物の除去皮疹のコントロールを発症の初期に行うほど、耐性の獲得が早い可能性があることが分かった。第20回日本アレルギー学会春季臨床大会で、国立病院機構相模原病院小児科の小俣貴嗣氏が発表した。

 小俣氏は、食物除去負荷試験でFAと診断されたアトピー性皮膚炎の乳児を、「湿疹の出現から6カ月未満で治療を開始した」群(早期治療群)と、「湿疹の出現から6カ月を超えて治療を開始した」群(非早期治療群)の2群に分けて、特異的IgE抗体価の状況を比較検討した。

 早期治療群は44例で、治療開始の平均年齢は3.8カ月。非早期治療群は39例で、同8.9カ月だった。治療は、スキンケア・ステロイド軟膏療法に加え、原因食物の除去を行った。原因食物の除去は授乳中の母親も行った。

抗原への暴露で耐性獲得が遅れる
 その結果、対象となった患児のうち卵アレルギーの患者では、2歳の時点で食物負荷試験で陰性となり、耐性獲得が確認できた患児の割合は、早期治療群(n=42)では45.2%だった。これに対し、非早期治療群(n=38)では13.2%にとどまっており、治療開始が遅いと、原因抗原への耐性獲得が遅れる可能性があることが分かった(図1左)。

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