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日本医師会調査より
新臨床研修制度導入で6割の医局が医師派遣を中止・休止
過疎地域で医師派遣数が最も減少

図1 医師派遣の中止・休止の有無

 新医師臨床研修制度の導入により、全国の約60%の教室(医局)が医師派遣を中止もしくは休止したことが、日本医師会の緊急アンケート調査によって明らかになった。さらに医師派遣が中止・休止された医療機関の60%強で、診療を制限したり診療科自体を閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれていることも分かった。

 現在、社会問題となっている医師不足は、2004年4月に導入された新たな臨床研修制度により医学部の医師供給システムが崩壊し、医師の配置が偏在化したことなどが原因と考えられている。そこで日本医師会は、新たな臨床研修制度の導入によって、医師配置がどのように変化し、どこでどのくらい医師が不足しているのかをデータとして明らかにするため、全国の79大学医学部の医学部長および臨床系の医学部教室(医局)1821の責任者を対象に、2008年4月に郵送で調査を実施した(有効回答率は大学医学部が82.3%、医学部教室が56.2%)。

 その結果、2004年4月以降に医師派遣を中止もしくは休止したことがある教室は、全体の76.6%(有効回答1024に対し784教室)に上ることが明らかになった。一方、中止・休止をしなかった医局は23.4%(240教室)だった(図1)。

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