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Hibワクチンの定期接種化に向けて国会議員が協力を約束
医師免許を持つ4人の議員など多数の国会議員が国会内集会に参加

 「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」(以後、守る会)は、5月29日、インフルエンザ菌b型Hibワクチンの早期定期接種化を求める国会内集会を開催した。同集会には、自由民主党の加藤紘一氏を始め、医師免許を有する4人(共産党の小池晃氏、公明党の渡辺孝男氏、国民新党の自見庄三郎氏、民主党の岡本充功氏)を含めた多数の国会議員が参加し、協力を表明した。

 加藤氏は、「厚生労働省による薬の承認に時間がかかるのが問題。また、薬害などに関連する訴訟の懸念があり、承認をする側の厚労省が及び腰になっているのも事実だろう。薬害訴訟という問題と、新しい薬が認可されないために生じる死亡などの弊害、この2つのバランスをいかに取るかは、最大のテーマと考えて取り組んでいる。Hibワクチンに関しては、できる限りお手伝いしたい。今後、具体的に厚労省とHibワクチンの早期の定期接種化について話していきたい」と語った。

 既に昨年、参議院議長宛てにHibワクチンと肺炎球菌の早期承認に関する質問主意書を提出している小池氏は、「やるべき事をやらずに命が奪われるほど悔しいことはない。既にHibワクチンはWHOが推奨しており、日本においても肺炎球菌ワクチンと一緒に、早期の定期接種化を求めたい」と宣言した。また、「この件は、党を越えた問題。超党派の議員連盟を作って対応していきたい」とも述べた。また「医師として細菌性髄膜炎患者を診た経験を持つ」と語ったのは自見氏と岡本氏。両氏とも、「予防接種の重要性は認識している。協力していきたい」と力を込めた。

 「実は、末の子供が産後1カ月で高熱を出し、髄膜炎を疑われた経験がある」と自らの体験を語ったのは、民主党の舟山康江氏。「Hibワクチンについては正直知らなかったが、その重要性は実感している」と語った。

 この集会の主催者として開催の辞を述べた、全国保険医団体連合会会長の住江憲勇氏は「ワクチンがない我が国では、発熱した乳幼児の診察において細菌性髄膜炎を念頭に置かなければならない。ワクチンが定期接種化されれば、髄膜炎を疑わずに、ある程度安心して診察に当たることができるようになる。これは医師側にとっても大きなメリット」と強調した。

 守る会の代表を務める田中美紀氏は、「さっきまで元気だった子供が生死の危険にさらされるという細菌性髄膜炎の恐ろしさは、当事者でなければ分からない。我々、細菌性髄膜炎に罹患した子供を持つ当事者は、『これ以上、こんな恐ろしいことを繰り返さないで欲しい。防ぐことができる病気から子供たちを守ってほしい』と願っている」と涙ながらに訴えた。

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