日経メディカルのロゴ画像

“たらい回し”は首都圏、近畿に集中
消防庁が救急受け入れ状況を初の全国調査

 救急車で搬送される重症患者の80%以上は1回の照会で受け入れ医療機関が決まっているものの、4回以上の照会が必要だったケースの85%は10都府県に集中し、救急体制の充実度の地域差は大きい――。総務省消防庁が3月11日に発表した全国調査で、こんな傾向が明らかになった。救急の受け入れ状況を全国規模で調査したのは今回が初めて。

 総務省消防庁が発表したのは、「救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査」。昨年から大阪地域を中心に、救急車受け入れ困難事例、いわゆる“たらい回し”の報道が相次いでいる現状を受けて、広く実態を把握するために行った。

 調査は全国の消防本部を対象に実施。2007年1年間の救急搬送について、(1)搬送患者数、(2)それぞれの患者が収容されるまでに要した医療機関への照会の回数、(3)医療機関が受け入れ困難とした理由――などを調べた。分析の対象としたのは、重症以上傷病者(3週間以上の入院が必要と初診時に医師が判断)、産科・周産期傷病者、小児傷病者、救命救急センター等搬送傷病者と分類された患者(表1)。

この記事を読んでいる人におすすめ