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世界最高磁力9.4TのMRI、磁場の安全性を臨床試験で確認

米イリノイ大学シカゴ校MRリサーチセンター長のKeith Thulborn氏 Photo: Roberta Dupuis-Devlin/UIC Photo Services, Copyright University of Illinois

 米イリノイ大学シカゴ校は12月4日、開発中の9.4T(テスラ)MRIについて、磁場の安全性を確認する臨床試験を成功裏に完了したと発表した。9.4Tは人間の頭部を観察できるサイズの装置としては最強の磁力で、日本でも普及が始まった3T MRIの3倍を超える。この磁力によって、ナトリウムイオンなど様々な分子の動きを観察できるという。同大MRリサーチセンター長で放射線科教授のKeith Thulborn氏らの研究で、臨床試験結果の詳細はJournal of Magnetic Resonance Imaging 11月号で報告された。

 米食品医薬品局(FDA)は2003年に8TまでのMRIを承認しているが、今回の装置はそれを上回る。そこで、FDAのプロトコルに準拠して磁場の安全性を確認する臨床試験を実施した。25人(男性12人、女性13人)の健常ボランティアをランダムな順序で、ナトリウム画像化に対応した動作モードの9.4T静止磁場と、外見だけ同じで磁場を発しないダミー装置にかけた。ダミー装置ではMRI特有の動作音を録音で発生させた。

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