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 加齢黄斑変性AMD)の予防に抗酸化物質は有効なのだろうか。オーストラリアMelbourne大学のElaine W-T Chong氏らは、前向きコホート研究と無作為化比較試験を対象にメタ分析を行い、食品、サプリメントのいずれを摂取してもAMDの1次予防は期待できないことを示した。詳細は、BMJ誌2007年10月13日号に報告された。

 網膜は、酸素濃度が高く、常に光にさらされているため、特に酸化ダメージを受けやすい。酸化ダメージはドルーゼン形成を誘導する可能性があることから、抗酸化物質の摂取がAMDの1次予防と進行予防において有効ではないかと考えられてきた。

 過去に行われた大規模な無作為化試験で、早期と進行期の中間にあるAMD患者に高用量の抗酸化サプリメントビタミンCビタミンE亜鉛βカロチン)を投与すると、進行型AMDになるリスクがプラセボ群に比べ28%減少すると報告されている。しかしこの研究では、1次予防に対する効果は評価されていない。

 著者らは、食品から摂取する抗酸化物質が加齢黄斑変性の1次予防において有効かどうかを調べる系統的レビューとメタ分析を実施した。分析の対象とする研究は、1)介入が明確、2)追跡期間が1年以上、3)AMDの定義が明確、4)適切な統計学的技術を使用している、5)オッズ比/相対リスクを提示またはそれらが計算できる1次データを提示――を条件に、7つのデータベースを調べた。その結果、条件を満たす無作為化試験3件と前向きコホート研究9件を選出、結果をプールしてメタ分析を行った。

 主要アウトカムは、早期AMD(軟性ドルーゼンと/または網膜色素上皮の色素の変化と定義)に設定した。コホート研究9件で計17万9203人を対象としていた。サプリメント使用に関する質問に基づく研究が1件、あとは食品摂取頻度調査を行っていた。ほとんどが49歳以上を対象としており、追跡期間の平均は9年。1878人がAMDを発症した。

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