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ACE阻害薬と利尿薬の投与は糖尿病血管合併症リスクを低減
治療群の相対リスクが9%減少

 糖尿病患者に広く降圧治療を行った無作為化試験の結果、血圧値や併用薬の有無にかかわらず、総死亡と大血管、小血管イベントのリスクが有意に低減することが示された。オーストラリアSydney大学のAnushka Patel氏らの報告で、詳細はLancet誌2007年9月8日号に掲載された。

 血圧は、2型糖尿病患者の大血管合併症と小血管合併症のリスクの決定要因として重要だ。そのためガイドラインは、高血圧のある糖尿病患者には強力な降圧治療の適用を推奨している。では、高血圧のない糖尿病患者の血管合併症リスクにも降圧治療は効果があるのだろうか。今回、著者らは、患者の血圧や他の降圧薬の使用に関わらず、ACE阻害薬ペリンドプリル)と利尿薬インダパミド)の合剤を持続的に用いると、高い治療効果が得られる可能性を示した。

 ADVANCE (Action in Diabetes and Vascular Disease: Preterax and Diamicron MR Controlled Evaluation) 試験は、アジア、オーストラリア、欧州、北米の20カ国215の医療機関で行われた。対象は30歳以上で2型糖尿病と診断され、登録時の年齢が55歳以上で、以下の条件を1つ以上満たした患者。

・主要な心血管イベントの既往(脳卒中、心筋梗塞、一過性脳虚血発作による入院、不安定狭心症による入院、冠動脈血行再建術、末梢血管血行再建術、血管疾患に起因する下肢切断のいずれか)
・他の心血管危険因子、例えば主要な大血管疾患の既往(マクロアルブミン尿、増殖性糖尿病性網膜症、網膜光凝固治療、黄斑浮腫、糖尿病によると考えられる片眼失明)
・喫煙
・総コレステロール値が6.0mmol/L
・HDLコレステロール値が1.0mmol/L
・蛋白尿(マイクロアルブミン尿症)
・糖尿病歴が10年以上
・登録時に65歳以上 

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