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ピオグリタゾンの血管合併症予防効果を確認
対照群に対するピオグリタゾン群のハザード比は0.82

 2型糖尿病治療薬のピオグリタゾン(日本での商品名はアクトス)が、総死亡、心筋梗塞脳卒中を合わせた累積イベントの発生を18%減少させることが示された。米国Cleveland ClinicのA. Michael Lincoff氏らの報告で、詳細はJAMA誌2007年9月12日号に報告された。

 ピオグリタゾンを含むチアゾリジン系糖尿病治療薬については、既にうっ血性心不全のリスクが指摘されており、米国食品医薬品局(FDA)は8月14日に、すべてのチアゾリジン系糖尿病治療薬について、うっ血性心不全リスクに関する警告をより強力な黒枠警告(boxed warning)とする行政措置を発表している(関連記事)。一方で、ピオグリタゾンは、糖尿病に合併する虚血性心疾患など血管合併症の予防効果を期待されていた。また、これまでに行われた心血管ハイリスク群を対象とした大規模研究の結果が、低リスク患者にも当てはまるのかどうかも分かっていなかった。

 そこで著者らは、メタ分析を行い、虚血性心血管イベントと重症心不全に対するピオグリタゾンの影響を系統的に評価した。

 ピオグリタゾンの臨床試験の被験者に関する情報が登録されているデータベースから、条件を満たす19件の臨床試験のデータを抽出した。この19件の臨床試験に登録された2型糖尿病患者は1万6390人。治療期間は4カ月から3.5年。うち、治療群にピオグリタゾンが単剤で用いられていた試験は11件。3件(被験者865人)がプラセボ、6件(5125人)がスルホニルウレア、1件(1164人)がメトホルミン、1件(735人)がロシグリタゾンと比較していた。

 このほか、治療群に対し、ピオグリタゾンをスルホニルウレア、インスリン、メトホルミンと併用していた試験は8件(8501人)だった。最も被験者の数が多かった試験はPROactiveで、登録者は5238人(全体の32%、追跡人-年では55%を占める)だった。

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