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COPDの有病率は全世界平均で1割超
地域差と男女差あり、喫煙以外の危険因子も関与

 慢性閉塞性肺疾患COPD)患者は世界的に増加しているが、その有病率はどの程度と推計されるのだろうか。米国Oregon Health and Science大学のA Sonia Buist氏らは、世界12地域の40歳以上の男女を対象にCOPDの有病率を調べ、年齢、喫煙との関わりを明らかにした。ステージII以上のCOPDの有病率は全体では10.1%だった。詳細は、Lancet誌2007年9月1日号に報告された。

 COPDの最大の危険因子は喫煙だが、世界人口の高齢化も有病率の上昇に関係していると考えられる。世界的なCOPD有病率の正確な推計は、将来的な疾病負担を予測し、COPD関連医療サービスのプランを作成するために必要だ。

 著者らは、国際的なBOLD(Burden Of Obstructive Lung Disease)イニシアチブが提示した、COPD有病率を推定するための標準化した方法を用いて、世界的な有病率を推算し、危険因子を明らかにしようと試みた。

 中国、トルコ、オーストリア、南アフリカ共和国、アイスランド、ドイツ、ポーランド、ノルウェー、カナダ、米国、フィリピン、オーストラリアのぞれぞれ1都市を選び、各都市で40歳以上の男女それぞれ300人以上、計600人以上の成人を無作為に登録、9425人について主要な検査と調査を完了した。男性の平均年齢は52~58歳、女性は53~60歳だった。

 登録者は、気管支拡張薬(サルブタモール)投与前後の肺機能検査と、面接調査を受けた。面接では、呼吸器症状、健康状態、COPD危険因子への曝露などについて聞き取りが行われた。COPDの進行度は、国際的なガイドラインGOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)のステージング基準に基づいて判定した。

 調査の結果、ステージI以上(気管支拡張薬後のFEV1/FVCが0.7未満)の有病率の地域差は有意だった(P<0.0001)。有病率は一般に女性より男性で高かった。有病率の性差はステージII以上のCOPDでも見られた。全体では、ステージII以上の有病率は10.1%。男性は11.8%、女性は8.5%だった。

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