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75歳以上でも4人に1人が「性的に活発」
男女ともに約半数が性的問題を抱える

 高齢者の性的活発さは、年齢や健康状態によってどのように変化するのだろうか。米国における高齢者のセクシュアリティに関する大規模調査の結果、75歳以上でも4人に1人が性的に活発であるが、一方で約半数が性的問題を抱えていることが明らかになった。米国Chicago大学のStacy Tessler Lindau氏らの報告で、詳細はNEJM誌2007年8月23日号に掲載された。

 高齢者の性行動に関する情報は、十分とはいえないのが現状だ。一方で、勃起不全ED)などの性的障害を治療するための様々な薬剤や機器の市場は、大きく拡大している。また高齢者の性的障害の裏には、糖尿病、感染、癌といった健康上の問題が潜んでいる可能性があるほか、性的問題がうつ病や引きこもりを引き起こす危険性も指摘されている。そのため、医師が高齢患者の性行動について情報を得ることは、カウンセリングや患者教育をより充実させることができ、健康面の問題、性的障害に対する治療成績の向上につながると考えられる。

 著者らは、全米の57~85歳の男女3005人(男性1455人、女性1550人)を対象に、性的活発さ、性行動、性的な問題などについて調べた。調査は、自宅でのインタビューを中心とし、一部の質問については、後日、回答を郵送してもらった。性的な活発さは、過去12カ月間に1人以上の相手と性交があった場合に、性的に活発と判定した。

 調査の結果、性的活発さは加齢に伴って徐々に低下していた。57~64歳では性的に活発な人の割合は73%だったが、65~74歳では53%、75~85歳では26%となった。75~85歳の最高齢グループでも、性的に活発であると回答した人々の54%は、1カ月に2~3回以上性交があり、23%は週1回以上性交していると答えた。どの年齢群でも、性的に活発な人は、女性の方が男性より少なかった。

 性的活発さは、自己申告による健康状態とも関係していた。自己申告による健康状態が「悪い」「まあまあ」のグループでは、「極めて良い」「とても良い」に比べ、性的に活発な人は少なかった。オッズ比は男性で0.21(95%信頼区間0.14-0.32)、女性で0.36(0.25-0.51)だった。

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