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小児急性下痢にプロバイオティクスは有効
製品によって効果に格差

 欧州では、細菌を凍結乾燥したようなプロバイオティクス製品が薬局で市販されている。イタリアNaples大学のRoberto Berni Canani氏らは、小児の急性下痢に対するプロバイオティクス5製品の治療効果を比較した前向き単盲検試験を行い、特定の細菌からなる製品には、症状の軽減をもたらす効果があることを明らかにした。詳細は、BMJ誌電子版に2007年8月9日に報告された。

 急性下痢には、グルコースと電解質を含む経口補水液が投与されるが、補水液は、下痢の持続期間を短縮するなどの効果は持たない。プロバイオティクスは、腸内細菌叢を改善して健康に利益をもたらす微生物とされており、急性下痢の補助療法として使用が増えつつある。下痢の症状軽減と持続期間短縮をもたらすという報告があり、先に公表された、23件の無作為化試験を対象とするCochraneメタ分析では、細菌の種類にかかわらず、穏やかな利益が見られた。

 既にイタリアでは、小児の下痢に最も多く処方される薬剤がプロバイオティクスとなっている。著者らは、数多く存在する製品の中から、最も有効なものを見い出す必要があると考え、小児の急性下痢の治療に適用される5つのプロバイオティクス製品を比較する無作為化試験を実施した。

 試験は、急性下痢で1999年10月から2000年9月までにかかりつけの開業小児科医を受診した3~36カ月の小児のうち、下痢の持続が48時間未満だった571人を対象とした。全員に経口補水液を与えた。

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