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非浸潤性乳管癌の検出感度はMRIがマンモに勝る
MRIの検出感度は悪性度に影響されず

 非浸潤性乳管癌DCIS)の検出には、これまで主にマンモグラフィーが用いられてきた。ドイツBonn大学のChristiane K Kuhl氏らは、その感度と特性をMRIと比較する前向き研究を行い、特に高悪性度のDCISの検出においてはMRIがマンモに勝ることを明らかにした。詳細は、Lancet誌電子版に2007年8月11日に報告された。

 一般に、浸潤性乳癌の前段階と見なされるDCISは、均一な病気ではない。高悪性度DCIS患者は、低悪性度患者に比べ、より早くより高頻度に、悪性度の高い浸潤性乳癌を発症する。乳管内に留まる段階でのDCIS、特に高悪性度の病変を検出することは、浸潤性乳癌を減らすために役立つはずだ。

 これまで、MRIは、マンモで微小石灰化などの異常が見つかった患者に限って用いられることが多かった。著者らは、マンモとMRIによるDICS診断の感度を比較し、MRIのより広範な適用の可能性を探った。

 2002年1月から2006年末までの5年間に、7319人の女性がBonn大学乳房センターの乳癌スクリーニング部門に紹介された。当初2年間はフィルムスクリーンマンモ、その後はデジタルマンモが適用された。同センターでは、それらに加えてMRIを実施した。

 いずれかの検査で陽性となった患者と、いずれの検査結果も陰性だが臨床所見が乳癌を示唆する患者には生検を実施。今回は、純型(pure)DCISの診断感度に比較の焦点を当てた。

 最終的には193人の女性が外科病理診断で純型(pure)DCISと確認された。うち167人(平均年齢54.1歳)は、マンモとMRIの両方を受けていた。97人(58%)は乳癌リスクが平均的なレベルの患者で、定期的スクリーニングの結果に基づいて乳癌センターに紹介された。44人(26%)は乳癌後追跡を受けている患者、14人(8%)は家族性乳癌によるスクリーニングを受けた患者、12人(7%)は臨床症状(乳頭分泌物など)に基づいて診断検査を受けていた。

MRIの検出感度は悪性度に影響されず
 167人中93人(56%)がマンモで陽性、153人(92%)がMRIで陽性で、偽陰性率はそれぞれ44%と8%となった(P<0.0001)。両方の検査で陽性は81人(49%)、両方陰性は2人(いずれも低悪性度のDCIS)だった。マンモのみ陽性は12人(7%)、MRIのみ陽性は72人(43%)。

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